学びて思わざれば、
すなわちくらし、思いて学ばざれば、
すなわちあやうし。
<意味>
本を読みあさるだけで
自分の思慮を怠ると、
物事の道理が身につかず
何の役にも立たない。逆に思いを巡らすのみで
本を読んで学ばなければ、
独断的になり危険だ。
過ちて改めざるを、
これ過ちという。<意味>
人はだれでも過ちを犯すが、
過ちを犯したことに気づきながらも
それを改めようとしない、
これこそが本当の過ちである。
義を見てせざるは
勇無きなり<意味>
人としてなすべきことと知りながら、それを行わないのは、勇気がないためであるということ。
知らざるを知らずとなす
これ知るなり<意味>
知らないことを知らないと自覚する。それが本当の知るということ。
君子は道を謀りて、
食を謀らず。
<意味>
偉大な人間は道を選ぶとき、
目先の利益などには
目もくれないものである。
己達せんと欲して
人を達せしむ<意味>
自分が目的を達成しよう思うときは、まず人を助けてその人の目的を遂げさせてやる。仁者は事を行うのに自他の区別をしないということ。
一を以て之を貫く
<意味>
一貫して変わらずに道を進むということ。
父母はただ
その疾(やまい)をこれ憂う。
<意味>
親が唯一願うもの、
それは子供の健康なのです。
学べばすなわち
固ならず<意味>
学問により、視野も広がり、柔軟となって、頑固さがなくなるということ。
先ずその言を行い、
しかる後にこれに従う。
<意味>
君子というものは、
人に何か教えを与えるとき、
まず自分でやってみせる。そして、初めて
口を開くものなのです。
君子は人の美を成して、
人の悪を成さず。
<意味>
君子とは、人の成功を願い、
困っている人に
手を差し伸べられる者のことです。
その身正しければ、
令せずして行わる。その身正しからざれば、
令すといえども従わず。
<意味>
行いが立派な者には、
誰もが思わず従ってしまうものだ。逆に、行いの出来ていないものが
どんなに立派なことを言おうとも、
誰も従いはしない。
速やかならんを欲するなかれ、
小利を見るなかれ。速やかならんを欲すればすなわち達せず、
小利を見ればすなわち大事成らず。
<意味>
早く成果を出そうとあせってはいけないし、
目先の利益を追ってもいけない。早く成果を出そうとあせっては物事を誤り、
目先の利益を追っていては
ついに大事を成すことは無い。
学びて思わざればすなわち罔(くら)し、
思いて学ばざればすなわち殆(あやう)し<意味>
学んでも考えなければ、はっきり理解した状態にならない。また、考えるだけで学ぶことがなければ、独断に陥り危険であるということ。
過ぎたるは
なお及ばざるが如し<意味>
度が過ぎることも不足するのと同じように良くないということ。
朝(あした)に道を聞かば
夕べに死すとも可なり<意味>
朝に人としての大切な道を知ることができれば、その晩に死んでも心残りはないということ。